日時:2019年10月23日(水)~10月26日(土)
参加者:男2名 女3名 計5名
コースタイム:
10/23(晴れ)三ノ宮8:02=新大阪=(ひかり460)=名古屋=松本=信濃大町=扇沢14:30~15:30ロッジ黒四(泊)
10/24(晴れ)ロッジ黒四5:30~黒部ダム6:00~9:47大ヘツリ~白竜峡~12:48十字峡~13:08S字峡~13:56東谷吊橋~14:30仙人谷ダム~15:30阿曽原温泉小屋
10/25(雨)阿曽原温泉小屋6:50~12:10欅平12:28=13:30宇奈月温泉
日本一危険な紅葉狩りの名所として有名な下ノ廊下を歩いてきた。スタートは黒部ダム。貫禄十分な水瓶を見ながらトロリーバスのトンネルを抜けて旧日電道に入ると間もなく丸太の橋が。ここから見上げる黒部ダムは上から見下ろすのとはまた違った迫力がある。ゴツゴツ岩の谷川を越えるといよいよ下の廊下の核心部に入る。岩肌に一本の線を引いたような登山道は狭い所では50㎝ほど、足元はゴツゴツシタ岩で歩きにくい。岩肌に張られたワイヤーをしっかり持って足元を見ながら歩く。ところどころに掛けられた丸太の桟橋や梯子をクリアー、滝のように流れ落ちる水を被りながら慎重に進む。白竜峡、十字峡、半月峡、S字峡といった景勝箇所では足を止めて絶壁の下に流れるエメラルドグリーンに暫し見とれるも足がすくむ。足を滑らせたら命はない。「黒部に怪我なし」と言われる所以だ。仙人谷ダム施設のサウナのような高熱隧道を通り、関西電力宿舎の人見平宿舎でコーヒータイムをしてホッとする。そしてこの日の宿、阿曽原温泉小屋で待っていたのは紅葉に抱かれた露天風呂。16.6㎞歩いた足を労いながら至福の時を過ごす。翌日は雨の中を欅平までおよそ13㎞の水平道歩き。岩をえぐり取ったような大太鼓は通り過ぎてからビックリ。また長さ150mほどの真っ暗な志合谷トンネルは足元に水が溜まっていてヘッドランを付けてソロリソロリ。出口で振り返って眺めた岩肌の登山道はまさに絶景であった。因みにこの登山道は9月下旬からの約1カ月しか通れない。登山者がダイナミックな自然に会いに来られるのも、橋やワイヤーなどを毎年整備作業員の方が命がけで整備してくれているからこそである。感謝!!