2024年9月8日(日)~11日(水)
参加者:男性2名、女性1名
コースタイム:
9月8日(日)新穂高温泉 鍋平駐車場11:50~12:10しらかば平駅=🚡=12:40西穂高口~14:10西穂山荘
9月9日(月)西穂山荘3:30~4:40西穂独標~5:15ピラミッドピーク~6:05西穂高岳~8:20天狗岩~10:20ジャンダルム~11:30馬の背~12:15奥穂高岳12:30~13:10穂高岳山荘
9月10日(火)穂高岳山荘4:30~4:50涸沢岳5:25~7:10北穂高岳~北穂高小屋7:25~8:40長谷川ピーク~10:35南岳~11:50中岳~12:30大喰岳~13:05槍ヶ岳山荘13:30~13:45槍ヶ岳14:05~14:15槍ヶ岳山荘
9月11日(水)槍ヶ岳山荘5:55~8:00槍平小屋~10:10白出沢出会~11:30新穂高温泉~12:15鍋平駐車場
新穂高温泉からスタートし、穂高連峰の岩稜帯を縦走、槍ヶ岳に登頂した後、槍平小屋を経由して下山する反時計回り周回コース。 「山と高原地図」を見ると”西穂から奥穂間重大事故多発、経験者のみ。”との記載があり、西穂高岳~南岳のルート上には”危”マークが点在する。 体力温存のために初日は新穂高温泉からロープウェイを利用。山小屋でのお酒も控えめにし、午後の天気の崩れを想定して、かつ危険地帯の通過は日の出後となるよう出発を少し早めた。 険しい岩稜帯の縦走路には鎖、梯子、鉄杭などが整備されているものの、上りの岩壁や急坂はきつく、一歩踏み外したら終わりのトラバースや下りでは極度の緊張を強いられる。 これが何度も何度も繰り返され、心身ともにすり減る思いだった。 一方で、標高3000mからの北アルプスの山々、堂々として雄大な穂高連峰、天を突く槍ヶ岳、さらに朝日を浴びた岩峰の美しさが前に進む気力を与えてくれる。 雷鳥のカップルにも遭遇し束の間の息抜き。 雨天の場合は中止も覚悟していたが、幸いにも全行程通じ雨に降られることなく、全員、かすり傷以外の怪我もなく、標準コースタイムで歩き通すことが出来て、下山後の達成感は格別なものであった。
1日目は新穂高ロープウェー降り口から西穂山荘まで1時間半、ほんの足慣らし。夕食後早々に就寝。同室の男女4名のグループは2時起きとか…
2日目、朝3時半にヘッドランプつけて出発、独標に着くころには明るくなり、岩稜帯に突入。途中、大阪、神戸から来た登山者と抜きつ抜かれつ、励ましあいながら歩き、ほぼ同時に奥穂高岳登頂。午後1時過ぎに穂高岳山荘に入って、暫くしたら雨が降り出した。
20分で丸山到着。
道は険しく。
道はさらに険しく
しばらく景色を楽しみ、近くの穂高岳山荘に向かう。
3日目、涸沢岳の下りは危険地帯の一つなので、日の出後に涸沢岳を越えるつもりだったが、ちょっと早すぎた。下りは長いクサリや梯子があるが、落石にも要注意。北穂高岳を越えると大キレット(切戸)の下りにやはり神経使う。大キレットはV字のイメージを持っていたが、長い吊り尾根のようだった。この終端の南岳からの稜線はなだらかで歩き易く、思いのほか早く槍ヶ岳山荘に到着。最小限の荷物だけ背負って槍ヶ岳を登降。
あれを下ったのかぁ…
危険な岩壁が待っていた。
いよいよ大キレットに踏み込む
こっちが雄で、
「飛騨泣き」
南岳から先は歩き易い
稜線。だが、疲労蓄積。
霧も晴れて気分爽快。
4日目、下山だけなので小屋で朝食をとり、6時前に出発。比較的歩きやすい道を軽快に下る。予定より早く新穂高温泉に着いたが、そこから鍋平駐車場に向かう30分の上り返しは辛かった。その後、温泉で汗を流して格別の達成感に浸り帰途に。
この時期はもう花は少なかった。
新穂高温泉まであと一息。