本年5月から始まった夏山登山教室は、5回の実技、及び1回の気象講座を経て、その修了山行として
2014年7月18日~7月21日に北岳登山が行われた。
参加者 :小屋泊組 男性2名、女性10名(うち受講生2名) 小計12名
テント泊組 男性7名(うち受講生2名)、女性9名(うち受講生4名) 小計16名
計28名(うち受講生8名)が参加、これまでに学んだ安全登山を意識しつつ、山を満喫しながら行動し、
全員予定通り無事下山した。
夏山登山教室の実行委員の皆さん、準備の始まった2月からこれまでの約5ヶ月間、大変ご苦労様でした。
北岳山頂
昨年の修了山行(薬師岳)には、個人的な事情で参加出来なかったため、今回が一浪修了山行で、
初アルプスの挑戦となった。
携行品を種々切り詰めたが、家を出る時点でザック重量は16kg強、更に途中のサービスエリアで多少の
食糧を買込んだので、約17Kgのザックとなったが、何とかバテずにこの山行を終えることが出来た。
しかしながら、登山道の周りにけなげに咲く花々や、遠く見えるアルプスの山々を見て楽しむ余裕は
皆無であった。
また、北岳山頂は、それまではすっきり晴れていたのに、登頂約30分前からガスってしまい、楽しみに
していた北岳山頂から富士山を見ることは出来なかった。
聴いていた通り何度か足を運ばなければ、山の希望は叶わないと実感した。
第1日(7月18日): 夜行バス
バス移動: 22:15 神戸駅北・湊川神社前発/車中泊
夜行バスでは、あまり眠れず明日からの山行に支障をきたすのではないかと心配していたが、運の良いことに
二座席と補助席を占有できて、横になってしっかり眠った。
第2日(7月19日): 広河原より白根御池小屋ヘ
バス移動: 04:30 戸台口/バス乗換 05:10 ⇒ 06:00 北沢峠/バス乗換 07:15 ⇒ 07:35 広河原着(1555m)
コースタイム: 08:広河原発(曇り 20℃) ⇒ 11:30 白根御池小屋(2236m)着/泊
登りは、かなりきつかったが、遅れることなく、正午前に小屋に着いた。
夕食のまでの時間に時折強い雨が降り、山の天気の急変も実感した。その雨を縫うように、救難フェリコプターが
低空で飛来し、何か事故でも発生したのではないかと、緊張する時もあった。
食当の作った料理は、美味しく疲れも忘れるほどであった。
戸台口→北沢峠のバス 広河原登山口 小屋への登り 白根御池小屋 小屋泊組の天気図作成
テント張り 夕食料理 夕食料理 わらび餅 酢の物とカレー
第3日(7月20日): 白根御池小屋⇔北岳山頂のピストン
コースタイム: 05:00白根御池小屋(晴れ 10℃) 発 ⇒ 草スベリ ⇒ 07:20 小太郎尾根分岐
⇒ 07:55 肩の小屋(3000m) 08:10 ⇒ 08:55 北岳山頂(12℃) 09:15 ⇒ 09:55 肩の小屋 10:10
⇒ 10:50 右俣(大樺沢)分岐 ⇒ 12:10 大樺沢二俣 ⇒ 13:15 白根御池小屋着/泊
小屋からの出発前、北岳の圧倒的な威圧感に、本当に登れるのかと不安にかられた。
草スベリを登りながら見えた鳳凰三山からの御来光に勇気づけられて、登り続けた。
北岳山頂では、皆さんで祝福しあい記念撮影。 富士山が見えなかったのは本当に残念であった。
稜線の歩行は、視界が開けとても気持ちが良かったが、悪天候時は「突風に要注意」を思い出した。
また、稜線で東方向からの上昇してきた雲が西方向からの風に吹き戻される気象現象も見た。
小屋から見上げる北岳 鳳凰三山からの御来光 草すべり スッキリ見える北岳
お花畑を通過 ガスッてきた北岳 心地よい稜線 肩ノ小屋 稜線の気象現象
雪渓で靴滑りのパフォーマンス 小屋組の語らい 料理が待ちきれない
第4日(7月21日): 白根御池小屋から下山・帰神
コースタイム: 05:00 白根御池小屋発 ⇒ 07:55 広河原着
バス移動: 08:15 広河原発 ⇒ 08:35 北沢峠/バス乗換 08:50 ⇒ 09:40 戸台口/入浴・昼食/バス乗換/12:00
⇒ 18:40 神戸駅北・湊川神社前着
白根御池小屋出発 急な下り 戸台口(仙流荘)で入浴・昼食
小屋から広河原へは、二日前よくこんな急な坂を登ったものだと思いながら、また北岳登頂達成感
に浸りながら下った。
三日間も風呂に入らなかったのもこの人生初めてであったが、これも山行では至極当たり前のこと、
仙流荘のお風呂は気持ち良かったし、ビールも美味しかった。