2023年12月20日(水)~12月23日(土)
参加者:男2名 女4名 計6名
The First Day :12月20日晴れ:JR三木里12:27~13:22三木峠~14:14羽後峠~15:02賀田駅~16:06甫母峠~17:47二木島宿
伊勢路の二回目は前回の終点JR三木里駅からです。約15分ほど海岸沿いの国道を歩き左手のヨコネ道の自然林を歩きまた国道に合流し5分ほどで三木峠の登り口へ。ヒノキ林の緩やかな登りを20分ほどで頂上に到着。ここからは眺望はありませんが少し先に展望所があり、三木浦方面が一望できました。次はしばらく農道を歩いて羽後峠です。道標9分の1から始まるこの峠道は熊野古道らしい石畳道で立派な猪垣が続きます。再び国道に出て賀田湾沿いに歩くと道標39分の1から始まる曽根次郎坂太郎坂です。行き倒れ巡礼供養碑や鯨岩を見ながら甫母峠へ。5時頃になったら流石山の中、ヘッドランプを付けて二木島駅近くの宿へ。予定時刻より少し早くに到着、温かい炬燵に入ってホッとする。
The Second Day :12月21日(晴れ)二木島駅7:09~8:10二木島峠~8:32逢神坂峠~10:24波田須神社~10:49大吹峠登山口~11:26大吹峠~13:22鬼ヶ城~13:54松本峠登山口~14:11松本峠~14:55獅子岩~15:18花の窟~16:00熊野市宿
今日は峠を4つも越える長距離なので朝少し早めに出発。捕鯨の里の名残のくじら供養碑の横を通り礼供養碑群を横目に苔むした緩やかな石畳道を登る。かつて田んぼがあった広場を囲むように猪垣が残っていた。間もなく逢神坂峠に。伊勢と熊野の神が出会った場所とか、オオカミが出没した場所とかの説がある。峠を越えると新鹿海水浴場が。鎌倉時代の石段を登り、観音道と平行にあるので今回は大吹峠道を選択。大泊から松本峠に入る予定だったが手前に鬼ヶ島に看板が。そこで先に鬼ヶ島へ行くこと。海風蝕と地震で隆起した凝灰岩ヶ創る奇景ヶ1㎞も続く名勝だ。松本峠に戻ってもなお時間がたっぷりあったので明日行く予定の獅子岩、花の窟も行くことができた。
The Third Day :12月22日(晴れ)宿7:40~9:48横垣峠登山口~10:54横垣峠~12:56風伝峠登山口~13:17風伝峠~13:50通り峠登山口~14:12通り峠~14:48北登山口~14:54丸山千枚田~15:45ホテル瀞流荘
宿を出てから峠の標識までは長~いトンネルやアスファルト道を延々と歩いた。両脇にミカン畑が点々と。仲良しステーションで🚻休憩。なおもミカン畑の中を、、、。収穫する人もいないのだろうか木の根本にはたくさんのミカンが落ちていた。横垣峠、風伝峠、通り峠と峠道に入ったり出たりを繰り返しながら丸山千枚田の見晴らし台へ。眼下に望む何枚もの棚田が織りなす景色に風の冷たさもしばし忘れた。里山の暮らしが息づく中を歩き、今夜の宿瀞流荘さんからのお迎えの車に乗った。
The Fourth Day :12月23日(晴れ)宿8:45~10:16ウミガメ公園~11:57速玉大社~12:52神倉神社~14:20新宮駅=神戸
昨夜は温泉と美味しい夕食で長旅の疲れを癒して朝ゆっくりと出発。道の駅ウミガメ公園近くまで送って頂いたが、そこから速玉大社までの2時間弱のアスファルト道が長くて長くてヘトヘト。でもやっとのことでたどり着いた速玉大社、これで熊野三山達成。感激!!。ついでに15分ほどの所にある神倉神社にもお参りして長い伊勢路終了。
浄土信仰の広がりに伴い「蟻の熊野詣」と言われるほど行列を作り歩いた長く険しい祈りの道熊野古道。時には疲労で行き倒れに、あるいは獣や追いはぎに襲われ命を落とした人も少なくなかったであろうに、それでもなお人々を駆り立てた熊野道。その古道を前回歩いた中辺路の72㎞、小辺路の67㎞、そして今回の伊勢路の170kmと完歩して熊野三山詣でを果たしたが、はたしてどれほど先人たちの想いに寄り添うことができただろうか。鬱蒼とした杉林、苔むした石畳を踏みしめたとき少しばかりその領域に触れたように思えた。いつものとはまた趣が違って今年を締めくくるのに格好の山旅となった。